神様娘の憂鬱
『よ~し!ハトたちは出てくるかなぁ?』
その間にショーは佳境に入り、松岡さんは箱を開けた。
その瞬間、“バサバサッ”とハトたちは出てきて『わぁぁ!』と歓声が沸き起こった。
これで終わり・・・のはずだった。
『な。なんだ?!』
『いやっ!』
歓声は戸惑いへとかわった。
突然、ハトたちが観客席にやってきて攻撃してきた。
「なに・・・これ…」
それも一匹じゃない。
まるであわしたかのように全羽のハトが襲ってくる。
あちこちで聞こえる悲鳴。
一瞬にして会場は大パニックだ。