神様娘の憂鬱
「危ないわよ」
ニヤァと笑われると同時に手中から惨が放たれた。
“ドォンッ!”
大きな音ともに土煙がまう。
握野はそれに巻き込まれないように離れた。
「・・・へぇ。結界作れたんだ。でも…不完全だったようね」
土煙が徐々におさまり辺り見えてきた。
「ハァ…ハァ……」
私は柱につかまりながら立ち上がった。
「つ・・・」
体中が痛い。
これはろっ骨何本かいったかな。
口中も切れているのか鉄の味がする。
なんとか惨の直撃は避けたものの正直立ち上がるのが精一杯。
「あら?もう終わり?」
「まさか!」
なんて言ってらんないもんね!
すぐに波をまとい両手に弾を作りだした。
諦めない…!
どれだけやられても、どれだけかわされても
「くっ!」
痛みをこらえて立ち上がる。
何度も何度も
絶対に、絶対に諦めないんだから--…