神様娘の憂鬱


悪魔にとって光は毒。

いくら上位悪魔でも光の陣の中心にいるのはキツイのだろう。

顔が歪んでいる。



「貴様・・・っまさかおのれの命を代償にする気か!?」

「まさか」


消えるのはお前だけ。

それが1番。


だけど・・・



「あんたを倒せるなら手段は選ばない!」

「なぜだ?!なぜ、そこまでする?!貴様は天界の者だろうが」


なぜ?

そんなの愚問でしょ?



「私は神様後継者。人間界を守るのが仕事!そして!」


ここ(人間界)には、私の大切な人達がいるの--!



「それをあなたになんか潰させないっ!!」

「くっ・・・」


うっ・・・


視界が…かすむ。

同時に体中に激痛が走る。


そりゃそうか。

ただでさえ陣で多大な神力を使っているのに悪魔からの攻撃も何発か当たったもんな。


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