神様娘の憂鬱
「あら、おはよう♪叶音」
リビングに降りると、のんびりしていたお母さんに抱きしめられた。
お母さんは天界の女神様。
見た目は美人らしいけど
そんな風には全然見えない。
「翼君、毎朝ごめんね」
お母さんはニコニコしながら翼を見上げる。
私の家族は全員、翼を気に入っている。
ある意味、本当の娘である私よりもι
「いえ。毎朝のことですから」
翼とお母さんは楽しそうに笑ってる。
なんかムカつくなぁ。
そう思いながら朝ご飯を食べ始めた。
「おぉ。朝から賑やかだな!」
そう豪快に笑いながら出てきたのは私のお父さん。
つまり……『神様』だ。
お母さんと同様、呑気でそれ上豪快でこんな人が神様で大丈夫なのかと、たまに思う。