神様娘の憂鬱
「どうした?叶音」
「…ううん。なにもない」
偶然か赤ちゃんが行った瞬間に霊力は消えた。
もしかしたら私の勘違いだったかもしれなし、黙っておこ。
「あの子が天界で幸せに暮らせたらいいね」
「そうだな」
そう2人でほほ笑んだ。
そういえば…
なにか忘れてる気がするような・・・
「あっ!」
私は突然声をあげた。
「どうした?」
「繭たちのこと忘れてた・・・ι」
廊下で『逃げて』って言って、ここまで走って来たんだっけ?
しかも繭の手振り払っちゃったよ~
「どうしよう!?翼」
「どうしようって、とりあえず正門に行ってみれば?
いなかったら、そのまま帰ってこいよ」