神様娘の憂鬱




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「えっと・・・確かここだよね」




終業式、翌日。


つまり夏休み初日。



私は暑い中、大きな建物の前にいた。



敷地も広く、植物や木もたくさんあって綺麗に剪定(センテイ)されている。


そしていろんな人や車が出入りしている。




そこへ私はゆっくりと入った。








――きっかけは昨日の繭との話。




『実は、私ね病院に入院してる子供たちの相手をしているの』



『相手?』



『うん!叔母さんが看護師で部活入ってないならどう?って聞かれて…先月から行き始めたんだ』


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