神様娘の憂鬱



「っ――。リ、リカちゃん!?」



振り返ると、リカちゃんが車椅子から落ちていた。





「リカちゃん!リカちゃん!」



リカちゃんからの応答はなく、呼吸も荒く苦しそうに手を握りしめている。





「叶音ちゃん、動かさないで!
だれかー人を呼んできて!」



繭のおばさんはすぐにリカちゃんの傍にやってきて、脈などをみる。



すると、すぐに他の看護師さんと担架がやってきてリカちゃんは運ばれていった。





「かのん・・・」



「・・・」


私はただ呆然と見送るしか出来なかった。




リカちゃん…

あんなに元気だったのに…どうして・・・









「――叶音」



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