神様娘の憂鬱
でも翼の瞳は真剣なままで、動きがとれなくなった。
けれど、警鐘はどんどん大きくなる。
「俺はずっと気になっていた。その理由が」
「つば…」
「でも、今日本人と会ってやっとわかった」
--やめて
心の底からそう聞こえた気がした。
まるで、これから翼の言うことがわかっているかのように。
「叶音。リカちゃんを気にしていた理由は偶然なんかじゃない」
「・・・めて」
「リカちゃんは・・・」
「やめてっ!!」
耳を塞いだが、もう遅かった。
「リカちゃんには“命の灯”が見えた」
---っ