神様娘の憂鬱
そう言うリカちゃんの目はまっすぐで、自分自身をしっかりと見つめている気がした。
体の大きさも年齢も全然違うのに…
なんとなく過ごしている私よりもずっと大きく見えた。
「叶音お姉ちゃん」
「ん?」
リカちゃんが手を差し出してきたので、しゃがみこんだ。
「これあげる!」
これって・・・
「よつばのクローバー!」
それは小さなよつばのクローバーが入ったキーホルダー。
「い、いいの?」
「うん!ママと一緒に作ったの。いつも遊んでくれるお礼」
リカちゃん・・・
少し泣きそうな気持ちをグッとこらえ