神様娘の憂鬱
「うるせーよ」


翼は鞄で山本君の頭を叩いて靴箱に行ってしまった。





「そっちこそ相変わらずラブラブだね!」



山本君と繭は幼なじみで、付き合っている。


私の憧れ。





「まぁな」



山本君と繭は顔を見合わせて笑いあっている。




うらやましいな…


私と翼にはない雰囲気。




そして山本君は翼を追いかけて行ってしまった。





「ねぇ、叶音」



「うん?なぁに?」



「叶音と天越君は何もないの?」


繭は少し不思議そうに私を見た。




ドキッ!



ちなみに繭にも私の気持ちを話していない。


なんとなく恥ずかしくって…


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