シュガー・ラブストーリー
まさに、ジゴクエズ。
静寂に包まれた住宅街を走り抜ける電車の中に、俺の断末魔の叫びが響いたことは言うまでもない。
その日は、俺にとって二十一年間の人生で史上最悪の日となった。
酔っぱらい女子高生のゲ○を両手で受け止め(決してマネしないでネ☆←しねぇよ……。)、着ていた服も被害を受けて、当然出勤することも出来なかった。
半ばヤケになったお人好しの俺は、全ての元凶である彼女を近くの病院までおぶって送り届けたのだった。
ようやく冷静になり、職場に電話を入れるとこれでもかというほどこっぴどく怒られた。
俺は、病院の外で肩を落としてうなだれた。