君想い







「え〜もうすぐ自然体験学習が始まります…」




なにやら学年主任らしきおじさんの先生が話してる。



つまんないな


心の中でそう呟きながら



葎の方を向いた。


が葎も同じ思いをしてたみたいで眠たそうに目を擦っていた。



「石田〜前向け」




先生からの罵声。


私はそのせいで皆から注目をあびた。



笑いを堪えている人。



全く知らない顔をしている人。



葎もそのなかの一人だった。





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