君想い
「大丈夫?風邪引いちゃうよ!」
「全然平気☆」
と言って見せた笑顔に私の心はもう葎に染まっていたんだ。
「あっ!は、はい!これ」
慌てて鞄から取り出したチョコ。
その中には手紙もいれたな〜。
「俺に?ありがとな」
「うん!」
―――――――
「ばいばい〜」
みんなと別れて一人で帰っていた。
すると後ろから最初に帰ったはずの葎がやってきて、
「一緒に帰ろうよ」
と言った。
「うん!」
それからの会話はあんまり覚えていない。
とうとう葎の家の前につき自転車に乗っていた葎は
「ちょっと待ってて?すぐ戻るから」
と言い自転車置き場に向かった。