君想い
友達
あれから時は過ぎ
約2年経った。
小学6年生。
「葎〜一緒にサッカーやろうぜ」
「葎!俺も入れて!」
なんて呑気なんだろう。
「はぁ…」
あのバレンタインから特になにも変わることはなかった。
葎はいつも男子と話していて私が入る隙間なんて少しもなかった。
「あれは夢だったのかな。」
私は葎を見つめながら呟いた。
そっと葎達のグループの話しに耳を傾けた。
「〇〇小の実里ちゃんかわいくね?」
ズキンと心が痛んだ。
なんで?
なんで?