イトデンワ。
1人の男性が気付き、
近寄る。
『お前、何してるの?』
後ろを振り向くと、
笑顔の男性。
『お前こそ、何してる?店に居なくても、良いのか!?』
『今日は、臨時休業。ずっと、忙しかったから従業員達に家族サービス・恋人サービスさせてあげようと思ってさ!俺、優しいだろ!?もしかして、食べに?』
『あぁ~今日が、最後だったから…予約せずに来たから、無理は承知で来た。まさか!?休みだとは思わなかった。休みなのに、ナゼ!?ここに?』
『明日の仕込み。これでも、責任者兼シェフだぞ!!食べて行けよ!』
『えっ!?』
『隣に居る子、彼女でしょ!?おばさんから聞いてる。お前、実家に帰らずホテルで泊まってるんだってな!「彼女と、一緒だと思うから邪魔しないてあげてね。」って!忠告された。』
『お袋が!?俺の事、良く分かってる。でも、良いのか!?』
『俺の料理、食べてくれ!特別料理、作る。彼女さんの事も、聞きたいし…行こう。』
エレベーターに乗り、
レストランへ。
25階。
『おばさんから聞かされるまで、お前に彼女が居るなんて知らなかったよ。何で、教えてくれなかった?』
『教える訳ねぇだろ!?』
『俺達、幼馴染みじゃねぇかよ!』
『幼馴染みだからだよ!俺が居ない間、コイツにちょっかい出されちゃ困るからな』