イトデンワ。
『何かに夢中になると、忘れちゃうもんだな!』
『あなたは?忘れちゃう?』
『俺が、お前を?』
頷く。
『俺は、今まで1度も忘れた事はない!もし、お前の事を忘れてた時は…“愛”は、消えた事になる。そして、アイツみたいに別れる事にもなる。お前の事が頭から離れない毎日を過ごし、お前を離したくないと強く思うこの俺が…アイツみたいになる訳ないだろ!?お前は、俺の事を全部分かってるのにも関わらず試すように…聞くよな!?』
じーっと見つめる彼。
『聞きたかったから聞いただけで…』
『心配だから…だろ!?』
『心配なんて…してないとは、嘘になる。本当は、心配で仕様がないのかもしれない。あなたの私に対する思いは、凄く分かってるはずなのに…』
『俺達は、遠距離中。そう思うのも無理もない。』
今日が、
彼と過ごす最後の夜。
明日から遠距離再開。
いつ会えるかな?
寂しい日々が始まる。
会いたくても会えない。
電話で聞くあなたの声が、
私にとって…