イトデンワ。




『今、何を考えてる?』







『えっ!?』







『今のお前の表情、寂しげだぞ!』







『表情、出てた?』







頷く。







『あなたとレストランで食事するの今日が、最後だと思うと悲しくなっちゃって…ごめんね。何か…嫌な気分にさせちゃった。彼女として、失格だな!?』







額に小突き。

微笑む。







『バーカ!』







その時、
料理を運んできた幼馴染みが笑う。







『初めて見るな!お前の笑顔。つい、笑ってしまった!!』







料理をテーブルに並べる。







『男に、見せるかよ』







『すまん。俺の料理で、機嫌直してくれ!』







テーブルに並べられる料理は、
綺麗な盛り付け。


驚き。







『凄く、綺麗。』







手を合わせ、


「いただきます。」
合図をすると…



ナイフとフォークを上手く使う。







口に入れ、
自然に笑顔。



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