イトデンワ。




『美味しい!』







『ありがとう。作った料理を美味しそうに食べるその笑顔を見ると、嬉しいよ。デザートもあるから楽しみにしててね。』







『はい。』







厨房の方に戻り、
デザートを作り始める。







『美味しいね。』







『美味しそうに食べるよな!?』







『本当に、美味しいんだもの。余り、食が進んでないよ!?』







『お前のその食べる姿で、お腹いっぱい。』







『私の食べる姿で?もしかして、食欲が落ちちゃった?』







『違うよ。食欲が落ちたとかじゃない!お前の美味しそうに食べるその姿を見ているだけで、お腹満腹になる。お前を、ここに連れて来て良かったよ。』







『ありがとう。』







お互いに、
微笑み合い残りの料理を食べ始める。



数分後、
デザートを待つ2人。







『明日…何時?』







『昼前。神戸に到着した後、会社に寄り仕事内容チェックしないといけない。翌日から普通の生活が始まる。それも、寂しい生活が…な!?』







『いつもと同じで、電話するから。声が聞けるから寂しくないでしょ!?』







『電話が終わった後、凄く寂しいよ。やっぱり、側に居ないと…声が残っていても、触れていないと…さ!』
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