イトデンワ。




お喋りをしながら。



時間は、
止まってくれない。



徐々に、
彼と過ごす時間が…

心の中は、
寂しさで。





ホテルに到着。





中に入り、
カードキーを受け取りエレベーターに乗り込む。



扉が開き降り、
部屋へ。



カードキーを差し込み、
ドアを開け中に入る。





ソファの方に歩み寄り座る2人。





彼の腕に手を添え、
離れないように。







『どうした?』







『あなたと過ごす時間が、段々と短くなってきて…寂しさが募ってきちゃった。明日になれば、あなたは神戸に帰ってしまう。やっぱり…嫌だよ。ご…ごめん。そう言う訳にはいかないよね。ワガママ言われると、困るよね。』







『困る。俺も、お前と同じだから…困るよ。お前と一緒に過ごす時間が、段々と終わりが迫ってきてると思うと…』







『お互い…ダメだね。』







『そうだな。俺は、お前が居ないとダメ出し…お前は、俺が居ないとダメ出し…』







お互いに、
強く抱き寄せる。



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