イトデンワ。
『内緒って!!』
『実は、今さっき…この話をしていたんです。アイツ、「自分で親を説得して許可を貰う。」って!だから…』
『そう言う事か!?それで、内緒に。娘が、俺達を説得なんて今までなかった事だ!!君の為に、娘が…お礼を言わないとね。ありがとう。これからも、娘を宜しく頼むよ。』
座ったまま顔を下げる。
『顔を、上げて下さい。周りが見てます。』
顔を上げ、
『すまない。』
謝る。
『娘さんと出会って、本当に良かったと…そして、俺との交際を認めてくれた事に対しても感謝してます。俺から、ご両親に許可を頂くのが義務なんですが…今回は、アイツから「自分で、説得する。」と何回も言われて。アイツの意思を尊重してやりたいと…すみません。』
『謝らないでくれ!君に愛されている娘は、幸せだよ。君の娘に対する思いは、凄く伝わってるし…娘の意思を尊重してくれる君には、心から感謝の気持ちでいっぱいだ!じゃぁ~娘からの話を、待つ事にするよ。明日は、1人で神戸に帰る事になるけど…娘が、神戸に行くまで待てる?待ち疲れて、そう言う事もあり得る…よね?』
『そう言う事って!もしかして…それは、あり得ません。待ち疲れ、他の女に目移りはないです。待てなくなったら、俺から迎えに行きます。奪い去る勢いで!って…可笑しいですよね?』
『奪い去りたいぐらい、娘の事を愛してくれている。大歓迎だ!娘が、君を待たせた場合は頼むよ。中々、部屋に戻らない事に対して…娘が変に思うかもしれないから部屋に戻って!娘の事、頼むね。』
『はい。』