イトデンワ。
『別に…気には…』
『してる…だろ!?俺は、アイツの事…本気で思ってなかった。本気じゃなかったのに、付き合った!!その理由…何だと思う?』
本気じゃないのに…
付き合う理由?
『わ…分からない。』
『その理由は、ある1人の女を…忘れる為。その為、本気じゃないアイツと付き合った。付き合えば、忘れられるし…その女に対する思いも消えるって!思ったのが…間違いだったんだよ。余計、それ以上に…忘れられなくて、思いが強くなった。』
『それで…あの女性と…別れたんだね。次に、私が…その対象に…って!事だよね?』
大勢を変え、
彼を見つめ…
『わ…私みたいな子と…「一緒に、過ごしたい。」って!言ってくれて…凄く…嬉しかった。その女性を、忘れようなんて…しなくても良いんだよ。思い続けても…良いと思う。羨ましい。ずっと…ずっと…思い続けられてるんだもん。今まで…ありがとう。』
じーっと、
私を見つめる彼。
『俺と…別れたい?』
『えっ!?』
『お前の…言う通りだな。その女を、忘れようなんて…考えず、思い続けても…良いよな!?俺…自分の思いを伝えるわ。返事を、貰う。「O.K」貰えたら…付き合う。それで…良いよな!?』
顔を伏せ、
小さく頷く私。
泣きそう。
『が…頑張ってね。一緒に居て…応援して…あげられないけど…か…帰るね。』