イトデンワ。
『やっと、聞けた。もっと…もっと…お前の声が、聞きたいし…感じたい。2日は、短い。その短い2日で、お前と愛し合いたい。また、長い間…お前と会えなくなる。寂しい日々を過ごしている俺にとっては、お前と過ごすこの2日間が、大切な日なんだよ。身体を休ませないといけない。汗も掻いたし…俺と一緒に、風呂に入る?バスタオルもバスローブもある事だし…どうする?』
『私も…同じ気持ち。私にとっても、大切な日。一緒に…入る。』
お互いに、
微笑み合うと…
Kiss
ベッドから下りた彼は、
何も着けず…
丸裸のまま、
バスタオルとバスローブが置かれてある棚の方に、
歩き出した。
彼の背中を見つめる私の目に映った物は…
ベッドから下り、
歩み寄ると…
触れる私。
振り向く彼。
『どうした?』
丸裸の私を、
じーっと…
『お前も…大胆だな。まだ、楽しみたい?』
『そ…それは…』
『俺は、大丈夫。ここでも、楽しめる。』
『その、横っ腹の傷…どうしたの?』
横っ腹に、
何かで切った傷跡。