イトデンワ。




外に出ると、
観覧車を目指した。







ホテルから少し離れた場所に、
恋人達のデートスポットがある。







夜になると、
大勢の恋人達が訪れる。







観覧車に乗る恋人達も、
多い。







『今日も、たくさん…来てるね。満員。』







溢れんばかりの恋人達。







『今日は、何か…特別なイベントでもあるのか!?』







『ないと…思うけど…』







『でも、多過ぎないか!?』







観覧車まで、
時間が掛かるんじゃないか!?





そう思うぐらい、
混雑。







中々、
前に進まない状態。







『やっぱり、何かのイベントが…あるのかな?』







『あるんじゃないか!?これじゃぁ〜観覧車まで辿り着けない。あとで、来よう。遅い時間まで動いてるから…この場から離れよう。』







彼は、
手を引っ張り、
混雑から抜け…

芝生に出た。







無理に出たから、
周りの人達に…迷惑かけたかもしれない。







心の中で、


「すみません。」


謝る私。
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