イトデンワ。
『もう、この時間だったら…大丈夫だろ!?』
『そうだね。』
公園に入ると、
込み合っていた光景とは違う。
あの光景が、
消え、
空いている光景。
恋人達は居るけど、
まばら。
『やっぱり、イベントがあったのかな?』
『あったのかもな。』
段々と、
目的の観覧車の姿が!!
観覧車前に到着。
チケットを購入して、
男性従業員に渡すと…
ピンク色の観覧車に乗り、
向かい合わせではなく、
隣同士で座った。
扉が閉まり、
鍵が掛けられ、
2人の時間が、
ゆっくりと…
『懐かしいね。』
『あぁ〜てっぺんに来た時、俺がお前に…キスをしたよな。』
『う…うん。』
『あの頃、まだ…交際を始めて、浅かったよな。高校生と付き合うって!事は、周りから見たら…遊びじゃないのか!?そう思われたかもしれない。俺は…本気だった。でも、お前の方は…不安だったんじゃないか!?』