イトデンワ。




『そんなに…す…凄いね。女性から…積極的で…でも、どうして…キスを!?』







『さぁ〜な!俺には、分からない。でも、凄かったよ。舌を絡ますように…男だったら、最後までって!なるかもしれない。』







顔を背く私。







『俺も…少し、危なかった。あの場で…』







『えっ!?』







『不安になった?「危なかった。」なんて…嘘。気持ち悪かった。』







『気持ち悪かった?』







『あぁ〜女から舌入れて欲しくない!男の役目。吐き気がする』







彼の言葉を聞き、
驚く。







じーっと見る私に気付き、



『どうした?』



訊ねる彼の目から背き、
黙り込む。







『傷付いた?』







『えっ!?』







『そうだよな!傷付くよな!?自分の事じゃなくても…けど、それは…好みによる。』







好み?







彼を見つめる私。
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