イトデンワ。
再会。
最上階のレストラン。
夫婦。
恋人。
案内された席に座る。
【おまかせコース】
『窓側に座れて、嬉しい。景色が、綺麗!!』
『あぁ〜最上階からの景色は、最高だと言う有名ホテルだからな!』
『そうなの?本当に、綺麗!!』
景色を眺める私を見て、
微笑む彼。
その姿が、
硝子に映る。
映る彼を、
じーっと見つめる私。
『どうした?』
『う…ううん。何でもないよ。幸せだなって!思っただけ。』
お互いに、
微笑み合う。
従業員2人は、
注文した【おまかせコース】をテーブルに並べた後、
お辞儀。
その場から離れ、
厨房へ。
『美味しそう。』
『本当だな。ワイン、無理に飲まなくても良いから!飲めないだろ!?』
『うん。飲めないけど…少しだけ。一口。飲まないのは、失礼でしょ!』
『確かに…けど、大丈夫か!?』
ワイングラスを持ち、
一口飲む。
『味は?』