イトデンワ。
首を振る私。
『ワイン一口飲めただけでも、凄い事だよ。少しだけ、酔ったんじゃないのか!?顔が赤いぞ。』
顔が…熱い。
『酔ったかもしれない。でも、大丈夫だよ。体が、フラフラ揺れはないから…』
『そう…か!?それは、残念。』
『残念?』
『もう1度、酔った姿を見たかったなぁ〜って!思ったんだよ。』
もう1度?
『覚えてないの?本当に、お酒が弱いな!お酒に酔ったお前って…凄いんだなぁ〜って!思ったよ。』
『全然…覚えてない。そんなに、最低なの?暴れたりするの?教えて!』
微笑む彼。
『あの姿は、他の奴らには見せたくない。それぐらい…』
『やっぱり…最低なんだね。』
落ち込む私。
『落ち込む事ないよ。他の誰にも見せたくないって!言ったのは…最低とかではない。俺が、独り占めしたいだけだ!!お前のもう1つの顔?を、見たから。今のお前と違うお前。』
違う…私?
『どんな?』
『それは…言えない。内緒!』