イトデンワ。
『気に…なるよ。』
『そんなに知りたいなら、酔ってみろよ!その姿を、携帯ムービー録画してやる。どうする?そのワイン、全部…飲み干す?』
彼からの問いかけ。
じーっと、
ワイングラスを見つめる私。
『その姿を見て、お前は驚きと赤面するだろうな!俺だけの物にしておきたい。独り占め。絶対に、お酒は飲むなよ!!頼まれても…他の奴には、見せたくないから。約束しろ!?』
『う…うん。約束する。酔った私が、どんな姿になるのか!?なんて…怖いもん。自分でも…分からないし…でも…遠距離だと、お酒を飲んだか!?確かめる事、出来ないよね?』
『確かめる事が出来ないからって!自分で確かめる為に、お酒を飲もうと思ってる?1人では、確かめる事なんて出来ないよ。お前の友達は、お酒飲めない事は知ってるから飲まさない。と言う事は…って!なるだろ!?』
『もしかして…男性って!言いたいの?』
頷く。
『それは、有り得ないよ。男友達は、居ないもん。確かめようなんて…思わない。ただ…』
『ただ…何?』
『ただ…友達の彼氏に、頼むかもしれない。友達に協力して貰って!教えてくれないんでしょ!?』
『教えない。友達は、協力しないと思うよ。お前の酔った姿、知ってるはずだから!!彼氏に、協力させない。させたくない。友達から聞いてない?』
頷く。
皆の前で、
酔った覚えがない。
お酒を飲んだ事さえも、
覚えていない。