イトデンワ。




ドアを開け、
席に戻る。



席に座る彼。







『話は…終わったの?』







『話なんて…聞く必要ないくだらねぇ話だよ聞かないのか!?』







『えっ!?』







『表情に出てる。知りたいけど…聞けないって!怖いって!』







彼の言う通り、
怖い。



彼の様子から何となく…







怖い。







顔を伏せる私。







『まぁ〜俺とアイツが、何を話していたのか!?予想は…』







小さく頷く。







『俺は、話す気なかったから出て来た。無視。何で、会う奴会う奴は同じような事を…分かんねぇな』







『それは、皆が同じ事を思うから。』







『じゃぁ〜ここに居る連中達も、同じ事を思ってる。そう言いたい?』







じーっと、
見つめる彼から目を伏せる私。







『俺達を見てそう思うなら…それを、追っ払えば良い事』







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