イトデンワ。




『別れた理由を聞いて、お前に何の得が?』







『それは、お前の同級として…親友として知りたいんだよ。あんなにお似合いカップルのお前達が別れるなんて…可笑しいと思う!!』







2人の方に歩み寄る1人の女性。







手を上げ、
合図する男性の目線を辿り表情が変わる。

男性を鋭く睨む。







『そう言う事か』







男性の隣に座る。







『久しぶりね。』







顔を背く。


顔を見ない。







男達の目線は女性に注目。







『な…何か、言って!』







無言。







『何か!?言ってやれよ!綺麗になったと思わないか!?あの頃も、綺麗だったけどさ!それ以上だと思わないか!?』







じーっと、
目を逸らさず微笑む女性。







『俺に、会わせて…どうしたい訳部屋に、彼女を待たせてる同窓会は、そっちで勝手にしろ』







『復縁させる為だよ』







口から出た

“復縁”

その言葉を聞き呆れと溜め息。







実は、
もう1人も“復縁”の言葉を聞いていた!!

気付かれないように、
後退りしながら柱の影に隠れた。





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