イトデンワ。
同級生から元カレとの復縁を迫られている。
複雑な気分。
泣きたい気分。
『今の彼女より元カレであるコイツの方が良いって!よりを戻せよ。お前には、コイツがお似合い。明日、向こうに戻るなら…その日にでも、別れて…さ!「本気だ。」って!言ってるけど、本当は冷めてるんだろ!?』
顔を背き、
ある物が目に写り微笑む。
気付かれずに隠れたと思っていたが!!
実は…
気付かれていた事に、
知るよしもない。
『確かに、綺麗になったと思うよ。周りの男達が注目するのが、証拠だ!しかし…だからって!よりを戻そうなんて…これっぽっちも思っていない。それに、彼女に惚れてるのに…どうして、別れなきゃいけない』
『惚れる程か!?良いか!?』
『彼女…知ってるの?』
『知ってるも何も…昨日、会ったよ。お前が、“上”なら今の彼女は“下”ランクだよ。それ以上の除外?かもしれない。』
自分の彼女が、
「“下”ランクで、除外。」
そう言われた彼に対して…心が痛い。
辛いよね?
言い返せないよね?
本当の事だから。
ごめん…ね。
『そ…そうなの?“下”ランク以外の除外で、惚れてるは有り得ないわ。私が、目の前に居るから口から出た嘘?』