イトデンワ。
『同級生に会いたいとは…思う。』
『それなら…』
『しかし!!同級生と会う事よりも、彼女の方が大切なんだよ。彼女と過ごす最後である今日は、俺にとって大事な日でもある。その大切な日を、邪魔しないてくれ』
ソファから立ち上がり、
その場から離れ向かった先は…
『こんな所で、何してるのかな?』
『な…何も…してないよ。今さっき来て、深刻そうな雰囲気だったから声かけずに部屋に戻ろうと思ってた…とこ。』
『じゃぁ~ナゼ!?目が、潤む?』
『今さっきから何回も…あくびをしてしまって…それでだと思う。』
『まぁ~あくびは出るよな!?俺、あまり寝かせてないから…気付いてないとでも?』
じーっと、
見つめる彼に苦笑い。
『隠れてたつもりでも…鏡に映ってたぞ!』
後ろに掛けられている鏡を見て顔を伏せる。
気付かれていないと思っていたのに…
恥ずかしい。
『聞いてたんだな。』
小さく頷く。
『部屋に、戻ろう!』
手を繋ぎ、
エレベーターへ。
エレベーターの中の2人は、
無言。
到着し、
部屋に向かいドアを開け中に入る。