イトデンワ。




『お前の事だから、変な事を考えて…込み上げ、泣きそうになったのを我慢していた。違うか?』







『何でも…お見通しだね。』







『お前の事なら、何でも分かるよ。』







照れ笑い。







『ど…同窓会、本当に行かなくても良いの?』







『あぁ~お前が、大切だと言ったはずだよ。お腹空いたから、朝食を食べに行こう。』







『うん。』







バックを持ち、
手を繋ぎ部屋を出た。







エレベーターには、
男女のカップルが乗っていた。



乗り込むと、
視線を感じて見てみると女性がじーっと!

見つめる先は、
勿論…







男性が気付き、



『何を見てる』



怒鳴る。







2人の様子を心配そうにする私に気付き引き寄せ耳元に囁く。








『お前が、気にする事ない。』







到着。





エレベーターから降りても、
喧嘩する男女のカップル。




フロントにカードキーを預け、
ホテルを後にした。






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