先生アイシテル
体を自由にされた宮崎は、すぐさま病院へ向かった。



今までに経験したことのない この状況が何なのか…



早く解決してしまいたかったからだ。


車中でも、宮崎の心は穏やかではなかった。



近づくにつれ

怖くて

怖くて…


逃げ出したくなった。





到着してからも、宮崎はしばらくハンドルに頭をつけてうなだれていた。



自分はこんなに臆病だったか…と


改めて確認させられ、ひどく落ち込んでしまった。








しかし



どんな事実でも知ることでしか、前に進めないということも分かっていた。






宮崎は覚悟を決めた。
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