先生アイシテル
ベッドサイドのテーブルの上のケータイまでは何とか手が届いたので、ホッとした。



会社の電話番号を探しながら、宮崎はふと手を止めた。



何て言えばいいんだ…!?



体が動かないから出勤できない…なんてまさか上司に報告できるわけもない。



頭がおかしいと思われるだけだ。



それに、何よりも自分自身この状況が何なのか飲み込めない…。




「俺が何をしたっていうんだ。一体どうなってしまうんだ…。」




力が抜け、宮崎はケータイを床に落としてしまった。





入社して以来 初めての無断欠勤だった。


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