Shining Days
ずいっと差し出された冊子にはでかでかと「マネさん募集中!!」の文字が見えた。
マネージャーか…楽しそうかも。と考えている横で、佐知子が色々な部活の名前を読み上げていく。
野球部、サッカー部、バスケ部、ハンド部、バレー部、水泳部…
マネージャーってそんなに足りてないのか?と疑問を抱きつつも、何か青春ぽいなぁと安易な理由で部活動を決めそうになる。
いけない、いけない。
でも理由は何であれ、特にやりたい部活がない今、『マネージャー』と言う仕事はとても魅力的で、何より中学の時にはなかった高校生特有な感じがより一層私をひきつけていた。
「マネさん良いかも!
野球部のマネージャーやってみたい!!」
突然叫びだした私に驚き、元々大きかった目をさらに大きくした佐知子だったが、
「明日から仮入部期間だし、行ってみる?」
と、先ほど弦楽部のページに付けていた折り目を戻しながら聞いてきた。
「よし、行ってみよう!」
マネさんと部員の恋…とかあったりして~♪
なんて、いけないとは思いつつもそんな不謹慎なことを考えながら明日の仮入部に期待をふくらませ、話し込んでてすっかり暗くなってしまった家までの帰り道を急いだ。