Shining Days
「………えっ?!」
何を言い出すのかと思えば、まさかのほかの部活の勧誘を始めたので、訳が分からず佐知子と二人で顔を見合わせていると、それに気付いて笑いながら理由を話してくれた。
「サッカー部、今マネージャーいないのよ。この前の春休みに辞めちゃったらしくて、男だけだから結構困ってるみたい。
それに、マネさんがいないから、1年生も遠慮してか怖がってるのか、なかなかマネさんの仮入が来ないみたいなんだよね~。」
あぁ、なるほど。
と納得したが、今までサッカーにあまり馴染みのなかった私は「うーん…」と悩んでいた。
好きなチームがいるわけでもなく、ルールさえまったく分からないのにマネージャーとして入るのはどうなのか…
などもんもんと考えているうちに、さっきまで隣にいた佐知子の行動は早く、その先輩にサッカー部の部室の場所を聞くと、お礼を言ってグイッと私の腕を掴んで歩き出していた。