芽吹く前に
11月も終りに近づいて、外もだいぶ寒くなってきた。
「そろそろ進路相談だね。マコト高校どこ行くか決めた?」
ケンタがそんな事を聞いてきた。
「決めてない。行かないかも、ケンタッキーは?」
「俺、矢台工業に行く。」
「あそこ不良多いでしょ・・・」
「そんなことないよ。高校生に悪はいないよ。」
「じゃあ、ケンタッキー高校いけないね。」
「馬鹿じゃんっ、行くから
真面目だもんっ。」
「だもん、じゃねえよ。マジで、ガキか可愛子ぶんなよ。」
「カワイイって良く言われる~、」
「言われないてないからっ!聞いた事ないからっ!」
「でもマコト、可愛いって言ったじゃん!」
「気持ち悪いから!可愛くないしっ!」
「そうかな~?」
「そうかな?考え無くても分かるだろ?」
「まぁ、良いや俺はカワイイって事で、
マコトも同じ所行こうよ!
テツヤも行くって言ってるよ!」
「テツヤ学校行けんの?
もう全然学校来てないじゃん。」
「なんか大丈夫らしい、
矢台高校、名前書ければ誰でも入れるって。」
「そうなんだ・・・
ケンタッキー学校行きたいの?」
「えっ?楽しいじゃん。」
「そっか・・・」
マコトは毎日学校に来て、何もせず窓の外だけ見ている自分の存在が嫌だった。
周りが勉強する中で自分一人がポツンといてもいなくても変わらないそんな雰囲気がたまらなく嫌だった。
ただ、進路相談が始まれば迷いの中から抜け出せるかもしれないという期待も抱いていた。そこでこの嫌な雰囲気が変わればと。
「そろそろ進路相談だね。マコト高校どこ行くか決めた?」
ケンタがそんな事を聞いてきた。
「決めてない。行かないかも、ケンタッキーは?」
「俺、矢台工業に行く。」
「あそこ不良多いでしょ・・・」
「そんなことないよ。高校生に悪はいないよ。」
「じゃあ、ケンタッキー高校いけないね。」
「馬鹿じゃんっ、行くから
真面目だもんっ。」
「だもん、じゃねえよ。マジで、ガキか可愛子ぶんなよ。」
「カワイイって良く言われる~、」
「言われないてないからっ!聞いた事ないからっ!」
「でもマコト、可愛いって言ったじゃん!」
「気持ち悪いから!可愛くないしっ!」
「そうかな~?」
「そうかな?考え無くても分かるだろ?」
「まぁ、良いや俺はカワイイって事で、
マコトも同じ所行こうよ!
テツヤも行くって言ってるよ!」
「テツヤ学校行けんの?
もう全然学校来てないじゃん。」
「なんか大丈夫らしい、
矢台高校、名前書ければ誰でも入れるって。」
「そうなんだ・・・
ケンタッキー学校行きたいの?」
「えっ?楽しいじゃん。」
「そっか・・・」
マコトは毎日学校に来て、何もせず窓の外だけ見ている自分の存在が嫌だった。
周りが勉強する中で自分一人がポツンといてもいなくても変わらないそんな雰囲気がたまらなく嫌だった。
ただ、進路相談が始まれば迷いの中から抜け出せるかもしれないという期待も抱いていた。そこでこの嫌な雰囲気が変わればと。