甘い蜜に誘われて
その後、木更津はブツブツ文句を言いながらも、俺に何か手伝う事はないかと聞き、仕事をし始めた。


ふーん......てっきり仕事を放り投げて、出て行くと思っていたんだかな。


まぁ、そこだけは褒めてやってもいいな。



木更津が、仕事を全部終わらせたのを確認してから、俺は木更津を呼んだ。

木更津は、まだ何かあるの?っていう目で、俺を見た。

なんだ。せっかく褒めてやろうと思っていたのに。

もっと仕事がほしけりゃくれてやるよ......

「お疲れ様。木更津さん。おかげで、効率よく作業が出来ました。......次は肩揉みお願いします。」

と俺はニッコリと笑顔で言った。

木更津の顔がひくつく。

「あの......肩揉み......ですか?なんで私がやらないといけないんですかっ?」

と聞く木更津に

俺は笑顔を崩さず、言った。

「木更津さんは、僕のお手伝い係ですよね?という事は、主人とメイドという言い方をしてもおかしくはないでしょう?メイドは、疲れている主人のために、マッサージするじゃないですか。なら......僕のお手伝い係である木更津さんも肩揉み......してくれますよね?」


言い返せなくなった木更津は、悔しさで歯ぎしりをしながらも、俺の肩を揉み始めた。



ははっ。コイツ......面白いな。

今まで、周りの奴等には興味はなかったが

コイツには、ちょっと興味出てきたかな......


まぁ、散々苛めちゃったし←自覚あり

明日からもう来ないかも知れないけど......
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