甘い蜜に誘われて
「おや。木更津七緒さん。来てくれたんですね。もう来ないかと思いましたよ。意外と根性はあるようですね。ただの無能な人間だと思っていましたが、私の勘違いでした。」
コイツ......
笑顔でトゲのある言葉ばかり言って......!
「私も、もう二度と行かないと思っていましたが、貴方の言う通り無知で馬鹿なので、留年を回避するためには、貴方のお手伝いをしないといけないんです。決して貴方のために来たのではないので、そこはお忘れなく?」
私もとびっきりの作り笑顔を見せて言ってやった。
どーだ。
イラついたか?
イラつくでしょうねー。だってわざとイラつくように言ってやったもん!
だけど、鈴音大樹は
「なんだ。自分が馬鹿だっていう自覚はあったのか。」
は?
気になったところはそこ?
「だがな......」
いきなり、鈴音大樹が私の頭に手をおいて......
「一つだけ違う事があるぞ?」
えっ?
違う事?
鈴音大樹は真剣な顔で
「お前は、無知で馬鹿ではない。無能で馬鹿なんだ。」
.......イラッ。
「無知だと可愛い感じがするじゃないか。こっちからいろいろ教えてあげたい......みたいな?お前はどう考えても、可愛い感じではないだろう。だから、お前に似合う言葉は、無能で馬鹿だな。」
......
バシッ!
私は、頭にずっと置かれている手を思いっきり振り払って
「そうよ!私は無能で馬鹿よ。でもね、無能にも出来る事はたくさんあるのよ!見ていなさい!いつか、アンタに無能じゃなくて、とても頼りになる七緒様って呼ばせてやるんだから!」
コイツ......
笑顔でトゲのある言葉ばかり言って......!
「私も、もう二度と行かないと思っていましたが、貴方の言う通り無知で馬鹿なので、留年を回避するためには、貴方のお手伝いをしないといけないんです。決して貴方のために来たのではないので、そこはお忘れなく?」
私もとびっきりの作り笑顔を見せて言ってやった。
どーだ。
イラついたか?
イラつくでしょうねー。だってわざとイラつくように言ってやったもん!
だけど、鈴音大樹は
「なんだ。自分が馬鹿だっていう自覚はあったのか。」
は?
気になったところはそこ?
「だがな......」
いきなり、鈴音大樹が私の頭に手をおいて......
「一つだけ違う事があるぞ?」
えっ?
違う事?
鈴音大樹は真剣な顔で
「お前は、無知で馬鹿ではない。無能で馬鹿なんだ。」
.......イラッ。
「無知だと可愛い感じがするじゃないか。こっちからいろいろ教えてあげたい......みたいな?お前はどう考えても、可愛い感じではないだろう。だから、お前に似合う言葉は、無能で馬鹿だな。」
......
バシッ!
私は、頭にずっと置かれている手を思いっきり振り払って
「そうよ!私は無能で馬鹿よ。でもね、無能にも出来る事はたくさんあるのよ!見ていなさい!いつか、アンタに無能じゃなくて、とても頼りになる七緒様って呼ばせてやるんだから!」