「FLY」 ~海を翔る~
凄く幸せな時間を切り裂いたのは、お母さんだった。

突然、部屋に入って来て一言。。

「あら。。ケーキ食べちゃったの?せっかく私も作ったのに・・」

「あーもぉ食うたし、俺いらんわ」

「せっかくだから、少しでも食べて」

「やかましいな!いらん言うてるやろ!出ていけや!!」

ヨシくんの顔が変わった。

最悪だ・・・怒らした。

お母さんが出て行ってからも、機嫌は直らなかった。

また、前のヨシくんに戻った。

宏美に八つ当たりする。

テーブルを引っくり返した。

ホットコーヒーが、宏美の腕にかかった。

「あっつぅぅ・・・・」

つい出た言葉に反応した。

「あぁ??お前俺に喧嘩売ってんのか?」

「違うっ・・ちょっと熱かったから・・」

立ち上がってた彼の蹴りが頭に当たった。

私は、そのままソファーから床に落ちた。

そこからは、あんまり覚えて無い。

気が付いたのは、彼が欲求を満たした後だった。

あばらを殴られたんだろうか・・

呼吸をするだけでも、激痛が走った。

「ひろみ?ごめんな??痛い?病院行くか??」

やっぱり優しくなる。

優しくなるのは、今日はもぉキレない証拠だった。


今日は、とりあえずコレ以上は殴られない・・


そぉ思った。
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