「FLY」 ~海を翔る~
実は、そこからの記憶が私には、あんまり無かった。。。

気付いた時には、ナオは集中治療室。

意識不明の重態。

私の手と服は、ナオの血がベッタリ付いていた。。

それから、毎日病院に行った。

意識は、全く戻らない。

ナオの、お母さんが近くに来た。。

「あなたが、宏美ちゃん?」

「はい。こんにちは。」

全然、声が出て無かった。

「宏美ちゃん、直樹が事故した日に見てね・・この子が彼女なのねって思ったの」そぉ言った。

「すいません。あまり記憶がないんです。」

「そうよね。あの子、彼女を心配させるなんてダメな子やね・・・」

お母さんは、涙ぐみながら小さく呟いた。
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