「FLY」 ~海を翔る~

NO.2

学校に行かなくなってから、髪の毛をブリーチした。

やり過ぎた・・・ど金髪(笑)

私が、学校に行かない事で両親の精神状態も乱れてた。

朝から、言い合いの始まり。

「朝よ!!学校行きなさい!!」

「・・・行かへんから。」

の押し問答。

そんな日々の中で、金髪になった宏美を見てパパの目は冷たかった。

その目が、少しショックで翌日には茶色に戻した。

それから、たまーーーに登校する。

凄く気まぐれだし、教室には行かない。

学校で、ポケベルとPHSを手に保健室で1学年下のヤンキーと喋る。

もちろん、ダルくなったら帰る。

帰り道は、原チャリだったり車だったり・・・

帰り道に、他の学校のヤンキーと合流して“たまる”・・

私が、いわゆる「ヤンキー」となるべく、色々と教えたのは地元の先輩では無かった。

大阪に住む、小さい頃から家族ぐるみで仲良かった一家の、1つ上の“あずちゃん”だった。

あずちゃんは、金髪で眉毛も細くて、いかにも・・・なヤンキー。

宏美に、1つずつ教えてくれた。

宏美も、一所懸命に真似をした(笑)

髪を染める、ピアスをあける、タバコを吸う、原チャリに乗る・・・

最初は、そんなもんだった。

まぁ、家も宝塚と大阪の堺・・滅多に会えなかったしね。笑
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