「FLY」 ~海を翔る~

15歳~夏~

私は、声のする方を振り向いた。

さっき単車のとこに居た人だ。。。

「まいど!俺、ナオ(^-^) 18歳!」

「あっ・・宏美です」

緊張して、それしか言えなかった。

「知ってるって~! それ貰うで」と、私の吸ってたタバコを奪って笑ってくれた。

凄くかっこよかった・・ドキドキしたし。

それから、しばらくして色んな人が集まってきた。

みんな、特攻服にマスク、金属バット??驚!!!!

あずちゃんは、リュウくんの単車の後ろに。

あずちゃんは、私を呼んで口元にタオルを巻いてくれた。

「よし!コレで完璧★ ってか、あんたはナオが呼んでたから行ってきー」

そんだけ伝えて走り出した。

ナオくん???

こんなに金髪だらけじゃ、何処にいるか分からない・・

軽く100人は集まってた。

その時、横に1台のうるさい単車が来た。

ナオくんだ!!!!

ナオくんは、特攻服にタオル・・・

「宏美ちゃん~乗りたまえ!」だって。

後ろに乗って、特攻服の刺繍が目に飛び込む。

“ 関西○○連合 代11代目 総長 直樹 ”

はい~~(x。x;)?????

ナオって、総長さんなんだ・・・

初めての暴走。

ただひたすら、キョロキョロしてたハズ(笑)

暴走が終わってから、また倉庫に戻ってきた。

宏美を単車から降ろしながら、ナオくんは言った。

「どないよ?俺カッコエエやろ~笑」って。

「うん。ナオくんは総長なの?」

「せやで~!去年、リュウくんから引き継いでん!!」

自慢げに特攻服の刺繍を見せてきた。

あずちゃんと、リュウくん・・・そぉ言えば何処に行ったんだろう。。

しばらくして、ナオくんのPHSが鳴った。

「リュウくん達、ここに来るって」

良かった。。。笑

あずちゃんとリュウくんが来るまで、ナオくんは単車の事を色々と教えてくれた。

バタン!!!

車のドアが閉まる音。

あずちゃんと、リュウくんが来た。

何か、2人の様子が違う・・・・
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