「FLY」 ~海を翔る~

NO.3

電話を切ってそのまま、こうちゃんに電話をかけた。

「はい~もしぃ?」

いつもと変わらない電話のでかた。

・・・・・・・・・・。

「おい、どないしてん。何かあったんか?」

涙が止まらなかった。

「・・・やっぱり他の女の人と居た。」

もぉ、一気に感情が噴出した。

何を喋ってるのかも分からなかった。

ただただ、裏切られた事が信じられなかった。

こうちゃんは、何か宏美に話しかけてくれてたけど宏美には聞こえなかった・・・・

どのくらい付き合ってくれたんだろう・・・

携帯が熱くなる位の時間、こうちゃんは電話を繋いでくれていた。

少し落ち着いて話をした。

こうちゃんは、何も言わず宏美の話を聞いてくれた。

それからしばらくは、シュンくんとの連絡も取らず、ただ学校に通った。

マイとの会話が楽しかった。

礼拝堂にも、久し振りに足を運んだ。

クリスマスのイルミネーション。。。幻想的な感じがした。


ナオ?
久し振りだね~。
クリスマスの時期が来たね。

宏美、信じてたのになぁ・・・

ダメだったよ。。
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