「FLY」 ~海を翔る~
それからしばらくして、知らない着信。

090-××××ー××××

誰やろう・・

この時期、宏美の携帯には知らない女や男からの電話が多かった。

目立つのは損。

勝手に番号が出回って知らない人から電話が多かった。

男の友達や先輩が多かったせいで、妬みの電話も多かった。

とりあえず電話に出た。

「もしもし・・」

「ひろみちゃん??」

・・・・また、どこぞやの男だろう・・

「俺や!ヒロやけど・・」

えぇ??

番号は教えてない。

「なんで?」

「ヒデに聞いてン」

「そーなんですか・・」

これはややこしい・・ユキが知ったらどーなるんだろう。。

「いま、家の近くやねん。前、鏡忘れて帰ったやろ?」

無くしたと思ってた・・車に落ちてたんや。。

「あぁーーすいません」

「取りに来て!自動販売機の所に居るから」

「わかりました」

それだけなら大丈夫だろうと思ってた。
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