「FLY」 ~海を翔る~

15歳 ~秋~

ナオくんと、連絡を取ったり2人で遊んだりの日々は続いてた。

季節は、ぼちぼち秋になっていた。

そんな秋の晩、ナオくんからの着信。♪♪

ウキウキで電話に出る。

「ハイ?ナオくん??」

「おぉ~お前いま何処?いえ??」

「うん!家におんで~(^-^)」

「ほんなら、あと10分で着くし出てこれるか?」

「分かった~」

電話を切って、家着から着替えた。

10分経ってないのに、自宅を出て彼のBMWが来るのを待ってた。

  ブォーーーン!!

ナオくんの車の音!!

「どないしたん??」と車に乗り込んだ。

ナオくんは、多くを語らずに六甲の夜景を見に連れて行ってくれた。

車から降りて、夜景を2人で見た。

「ヤンキーに夜景って不釣合いやなぁ~~」

「そんな事無いやろぉ」

・・・何か、いつもと雰囲気違うし変に緊張してた。

「なぁ?俺の女になってみる気ない?今なら、助手席独占権と単車のケツ独占権も付いてんで!」

一瞬、冗談やと思った。

「俺、マジやで?」

・・・男の人と付き合った事無いし、良く分からなかった。

でも、付き合いたかった。

「付き合うとか・・よく分からんけど・・宏美でよかったら・・・・」

「まじかよ~(^-^) ほんなら、今日から俺はナオ。呼び捨てやで」

手を繋いで車に戻った。

生まれて初めての彼氏が出来た。

15歳の秋。

相手は、18歳の大工・・名前は直樹。(通称 ナオ )

ナオとの出逢いが、恋愛感を大きく変える事になるとは、この時は思いもしなかったな・・
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