「FLY」 ~海を翔る~
車を降りて砂浜を歩いた。

砂浜に腰を下ろし、ヨシくんは話始めた。

「俺さぁ~道路作る仕事してんねんやん・・」

「そぉなんですか・・」

ヤンキーしてると、周りは作業着の子が多かったせいか特になんとも思わなかった。

「あの車も、最近新車で買ってさ~」

へぇ・・・そぉなんだ。

周りの先輩は、高級車に乗ってる人も多かったから珍しくも何とも無かった。

「助手席がな~男ばっかやねん」

ふ~ん・・・

「乗ってくれへんかなぁ??」

「さっきも乗ってたやん」

「違うって、これからずっと・・」

彼なりの告白やった。

「ちょっと時間貰っていいですか?」

そんな風に場を逃れた。
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