「FLY」 ~海を翔る~
その晩だった・・


着信  ヒデくん


「はい・・」

「お前さ~ユキちゃん、無理矢理ヤラれたってほんま?」

「えっ??」

「ユキちゃんが、ヒロに言ってるみたいで怒ってるんやけどー」

話が違う・・・

「とりあえず、今から来いよ!お前も友達なんやろ」

最悪だ・・・

コレは絶対ややこしい。

タカくんに、言ってあげたかったけど連絡先を知らない。。。

呼ばれた場所に着いた。

ユキは、ヒロ先輩の横で立って居た。

目が合う・・・

宏美は、キツく睨んだ。

この先輩達を怒らしたら、どぉにも出来ない事は分かってた。

宏美は、何も言えなかった。

先輩達は、金属バット・アイアン・・・を車に積んで怒り狂っていた。

タカくんが捕まるのは、時間の問題やった。

見付かった瞬間、先輩に車に押し込まれた。

車は、地元の山奥に着いた。

タカくんが、戻って来た時には顔が腫れ上がっていた。

宏美は、冷えたコーラを手渡すしか出来なかった。。

「これで、顔冷やしぃ・・」

助けられなかった自分が最低だと思った。

止められなくても・・本当の事を言えば・・・

でも、ユキが・・どぉなる?

本当の事が言えなかった自分と、嘘を付いたユキが許せなかった。
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