「FLY」 ~海を翔る~

NO.2

ナオと付き合う事になってから、毎日が楽しかった。

相変わらず、学校には行っても保健室で喋って帰る。

もちろん、家での会話も無い。表情も無い。

そんな中、唯一楽しかったのは、ナオと電話する事、会うこと。

ちょこちょこ、ナオの地元にも行っていた。

週末になれば、ナオ率いる暴走族が活動を始める。

彼女になった私にも、特攻服ってもんが出来上がった。

ナオに教えて貰って、単車にも乗れる様になった。

週末は、ナオの単車の後ろに乗って夜の街を暴走する。

警察上等!!と言わんばかりの運転の仕方。

当然のことながら、私ナオの地元に入り浸る日が増えた。

ナオの地元で、私の名前が売れ始めるのに、そんな時間はかからなかった・・・

地元の人間じゃ無かった宏美は、相当浮いてたんやろうな。。

ナオが、総長を務める暴走族の傘下にレディースのチームがあった。

そこの、7代目 総長  あおいさん。

ロングの金髪で、凄く綺麗な人だった。

宏美とは、たまに喋る感じだった。

ある日、あおいさんに呼び出された。

「あんた、地元の人間や無いのに調子乗ってんちゃうで」

「すいません。でも、地元だとか私は気にしてません」・・勇気を出して言ってみた。

案の定、シバかれた。

ナオから着信。。。

(この顔で会う訳にはいかないな・・・・汗)

なんて思いながら、コンビニに入って顔を洗って血を洗い流した。

コンビニを出て歩いてたら、BMWに捕まった・・・

シバかれたのは、バレた・・

ナオに手当てをして貰う・・・

「お前、誰と喧嘩したん?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「あおいやろ~笑」

「・・・!!!なんで分かったん???」

「ここまで、女ボコボコにするんは、あいつしかおらんて~笑」

・・・何か、意味深な発言(-0-)

ナオは何か知ってるんかなぁ・・・・・。??

「はい!出来たデ~おしまいっ!」

頭をポンポンっと叩かれた。



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